呑んでみました

今回の『日高見 本醸造生 初しぼり』は、購入してから呑むまでの間がちょっとあいてしまいましたが、一応専用冷蔵庫での保管ですし、この程度で味が崩れたら困りますよね。今回は気分的にリーデルのワイングラスで呑んでみました。色自体は無色透明と言うよりも若干黄色っぽく、見た目は純米みたいです。ただ上立ち香に若干アルコールの刺激がありますが、基本的には大変フルーティな吟醸香が楽しめます。最近は豊かな吟醸香本醸造が本当に多くなりましたよね。実際に精米歩合も60%ですし、本醸造吟醸の違いって醸造アルコールの量だけなのかな。それでも醸造アルコールは酒の状態によって入れるものなので、水増し的に規定量いっぱいまで使う地酒蔵は余り無いのだそうです。実際にこの『日高見』も口に含むとスペック以上に旨味と酸を感じ、最後にアルコール由来の刺激を感じる以外は純米吟醸に近い味わいが楽しめます。いや、本当に旨いですよコレ。季節限定の生だからこそのフレッシュ感なのかもしれませんが、これは火入れでも充分期待できる厚みのある酒質です。生酒が必ず冷蔵庫で保管される業界だったら、こういった安くて旨い酒が沢山出回るのかもしれません。もちろん火入れの技術を向上させるって解決方法もあるワケですが。