呑んでみました

このお酒、初めての四合瓶タイプなのは前記の通り。僕は以前杜氏さんに「四合瓶出してくださいよー」としつこくお願いしていたので、この酒を見つけた時は「消費者の声を聞き入れてくれたー!」と勢いで買った為、醸造年月日をチェックしなかったのです。普段はそんな事絶対しないんですが、15BYだって思い込んで買ってしまったワケですね。ですから15BYの先入観で13BYのお酒を呑んだので、当然第一印象は「あれ?ヒネてる?」でした。その後ラベルを確認して冷静になった訳ですが、約3年熟成された割にはヒネを感じません。多分、程よい熟成感として表現して良いレベルだと思いますし、確かに『黒隆』の堅い酒の印象は薄れ、柔らかく、かつふくよかな味の乗った絶妙のバランスで、蔵元の出荷時期の判断は正しいと思います。でも、唯一引っ掛かるのは、他の『隆』ラベルの純吟のお酒の延長線上にあるとは感じにくい酒かなぁって事ですね。実際には緑ラベルの純吟タイプ『隆』も数年寝かしたタイプがありますし、その延長のお酒と言えない事も無いのですが。個人的には春に出荷される生の『隆』が好きなだけに、『黒隆 生』が復活してくれると、もっと嬉しいなぁ。