呑んでみました

一番美味しいのは開けたての冷えた状態かな。吟醸香も豊富で、暖冬の影響で香りの乗った酒が少なかった15BYの大吟醸としては目立った存在。大吟醸酒の生酒は、純米規格と比べるとそれ程多く流通しているとは言えず、このお酒自体が貴重でもありますね。とは言え、蔵直販売がメインなので、酒屋さんに普通に並ぶ商品では無いのですが、蔵まで出向かないと買えない酒ってのも悪いモノじゃありません。肝心の味ですが、全体に透明感のある酒質なものの、酒の中に酸や渋味が直接見え、まだまだ本来の味が開いていないだろうと感じさせてくれます。春先ならではの味覚と言えなくも無いけれど、相模灘の良さと言えば、芯に米の旨味が感じられるいる点なので、完全に味が開いていない現状の味のみで判断するのは勿体無く思います。また、開栓2日目の常温ともなると、若干生ヒネ香が見えて来ますね。生ヒネ香と吟醸香の由来成分は同じなので、香り豊かな酒はある意味宿命かと思うけれど、やはりこのお酒は、開けてからスグに呑み、新酒ならではの若々しさを楽しむお酒なんでしょうね。実を言うと相模灘大吟が生々で発売されるのは15BYが初めて。これも消費者の声にニュートラルに対応できる地酒蔵ならではのお楽しみですね。ちなみに16BYでは3月に『大吟醸限定生酒』が予約本数のみ出荷予定。今年は『袋しぼり』じゃ無いので、若干お財布に優しかったりしています(笑)