呑んでみました

このラベルの商品は、去年からのニューフェイスで『赤丹』との愛称で呼ばれています。『赤丹』と来たら当然『青丹』もあるわけですが、こちらはまだ新酒は出回っていないようです。人気の『隆』は全て吟醸となるので、実質『赤丹』が『隆』の純米酒だと思って頂ければよろしいかと。『赤丹』の最も良い所は「突出した味が無い」点だと思います。個性のある「天才」では無くて、誰でも呑みやすいと言ってくれそうな優等生な酒だと。去年の『赤丹』生は全体的に香り控えめでスッキリの印象だったけれど、今年は後味に若干酸味が隠れていて呑みやすさがアップしているように思えました。多少堅さは感じるけれど、新酒の若々しさを楽しむならば充分イケる状態です。最近は気温が高い日もありますから、そういう日に蚕豆なんかを肴にして冷酒をクイッと呑むのは最高。川西屋の酒は純米から大吟まで燗上がりすると言われるけど、好みで言えば『赤丹』は常温か、ちょっと冷えた辺りがイイなぁ。今年も香りは控えめだけど純米ならではのクセも無いし、本当に上等な酒ですよ。これが登場した去年は売り切れる店もあった程の人気酒ですが、今ならどこでも購入できるんじゃ無いかな?でも個人的には熟成した方が面白そうな酒質ですけどね。去年は10月にも低温熟成された『赤丹』生を購入できたけど、香りも味も別物と言って良い程膨らみを増して『吟醸』と遜色ない酒だったものなぁ。また今年は『丹沢山』ラベルで、阿波山田錦55%精米の吟醸も出ていますね。これは川西屋の隠れ人気酒、酒度がマイナスのタイプ(今年は-1)なので、冷蔵庫に余裕が出来たら買いに走る予定です。