今日の日本酒

pcon99992004-04-27

長珍 生大吟醸
長珍酒造 株式会社
愛知県津島市本町3-62
原料米/山田錦
精米歩合/40%
アルコール度数/15度-16度
日本酒度/+1 酸度/1.3
以前から名古屋の酒屋さんに「旨い」って勧められてはいたのだけど、関東ではマイナー銘柄の為、購入までには至らなかった『長珍』。今回久保田酒造の会に持込まれたのは、その最高峰の『禄』だ。仕事で名古屋に出張する事はあるのだけれど、いかんせん仕事なので自由な時間は余り無く、酒屋を見ると言っても駅付近やデパートくらいのもの。そういう店でも本醸造クラスだと出回ってるんですが、なかなか吟醸クラスは手に入らないのでラッキーでした。やっぱり名古屋周辺だと圧倒的に『蓬莱泉』が強いよねぇ。とは言え『空』だの『吟』だのが売っている訳でも無いんだが。

オフィシャルサイト(?)からの引用「長珍酒造」の由来について
創業当時、津島市では天王祭りにちなんだ提灯作りが盛んだった。蔵元の知人にも提灯製造業を営む者などがいたこともあって屋号を「提灯屋」としていたが、その名前から実際に提灯作りを行っていると間違えられる事が多かったため、「いつの時代においても末長く、珍しくおいしい酒、重宝される酒でありたい」との願いを込めて「長珍」という字をあてがった。
http://www.sakeweb.or.jp/~dannanet/sake/chochin.htm

呑んでみました
愛知の酒と言えば、特に純吟クラスで感じるのだけど「甘さとキレを両立した酒」とのイメージが強い。でも『禄』の印象はちょっと異なり、日本酒度が+1(最近の大吟としては甘口の数値)の割に辛口に感じるなぁ。香りは決して豊かでは無いものの、味の膨らみはいかにも大吟醸らしい演出がされた酒だと思います。ただ若干熟成した感じと言いますか、もう少し熟成が進めばかえって気にならないんでしょうけれど、綺麗な酒に出立ての熟成香って結構目立つじゃ無いですか。『禄』は最後に酸味でキレを出している酒に感じましたが、その酸自体も熟成っぽさを強調している悪循環。決して造りが悪い酒質では無いので、呑み頃を外しているかなと言う感じ。現在我が家の冷蔵庫に保管中なので、数日置いたら良さそうな予感もありますから、思うような味になったら追って感想を書こうと思ってます。ならなかったらスルーの方向で。