呑んでみました

今年は暖冬の影響でスッキリ系に仕上がった酒が多い中、やっぱり神亀神亀。オリがらみである事を差し引いても濃くて旨いなぁ、とシミジミできる酒です。ワイングラスよりも厚手の陶器でチビチビがいい感じ。水みたいな酒や、大辛口が好きな人にはお勧めできないし、量を呑むには飽きる味だと思うけれど、特に常温くらいまで温度が戻った時は甘味と酸味のバランスが良く、吟醸酒のようなフルーティさまで楽しませてくれる。ま、精米歩合60%って言えば充分純米吟醸として通用するスペックなんだけれど「特別純米」とか名乗らないトコロも好き。また、ある程度の保存環境が整っているのなら暫く放置した方が旨くなるんですよね。一時程では無いにしろ、今でも人気銘柄なので酒屋さんで熟成する前に売り切れちゃうのが残念だなぁ。むしろ熟成させてから出荷してくれい。人によっては神亀は燗にしないと本来の味が楽しめないと言うけれど、結局全部常温で呑んじゃったなぁ。旨かったから別にいいけど次に手に入れたら燗も付けてみよう。ただ好き嫌いがあるにしても、冷蔵庫から出したてのキンキンに冷えた状態だと酸っぱ苦い味が強くなるので勿体無いとは思いますよ。有名ブランドのオリ酒ってだけで「絶対冷酒で呑んでくださいねっ!」と、有り難く無いアドバイスしてくれる酒屋さんも未だにいるけどね。もちろん好みなんて千差万別だから、冷やした状態を一番旨いって感じるのは否定はしないけど、逆に他の温度域を否定して欲しく無いって事ですね。自戒を込めてー。