呑んでみました

この『雪中梅』には一般的に手に入るグレードは「普通酒」「本醸造」「純米」「吟醸」の四種類。そして今回紹介する『雪中梅 純米』は、常温で呑むと-3と言うスペック以上の甘口に感じます。ただベタベタと口に残る嫌な甘さは無く、甘いのだけど口の酒を呑み干すごとに雪のように甘味も消えてしまう非常に潔い甘口酒に仕上げられているのが特徴です。さらにぬる燗まで温度を上げてやれば、間違い無く甘口だけど最後にはキレすらも感じさせてくれる酒に昇華します。これ程後味が綺麗であれば、酒度-3という甘口タイプだと感じない方もいるかもしれませんね。確かに冷やでも充分旨い酒なのですが、燗を試さないのは非常にもったいない逸品ですね。もちろん器はガラスじゃ無く、陶器のぐい飲みが似合います。最近は甘口の新潟酒も全国的に評価されつつありますが、酸の少ない『雪中梅 純米』ならではの面白さがあるのは疑いようのない事実。色々なタイプの地酒が受け入れられる現代だからこそ、改めて「新潟三梅」と称されるべき銘酒です。