呑んでみました

今回は15BY『志太泉 鑑評会出品酒』です。14BYとの呑み比べのお誘いもあって寝かしていたのですが、先日我慢できなくて開けてしまいました。以前、同じ静岡の出品酒で冷蔵庫で数カ月寝かせていたところ、折角の味がダレてしまった経験もあって若干不安もありますが、とにかく呑んでみましょう。温度は冷えた状態から、ほんの少し常温で戻した辺り。器はガラスの盃です。先ず、立ち香には目立った熟成香も無く、甘い吟醸香が主体の好印象。味も歩合の高い大吟とは思えない程旨味が厚く、その旨味を舌で楽しんでいると、フルーティな甘味がジワァっと溶け出して来きます。そして呑み込んだ後の長い旨味の余韻と、清涼感溢れる戻り香が楽しめ、個人の趣味から言えばパーフェクトに近い酒。上品なイメージがある出品酒とは思えない程、呑んで旨い逸品です。この出品酒自体は入賞は果たしたものの、金賞は逃しています。蔵の実力からすれば不本意な結果ですが、15BYの新酒鑑評会の時には旨味が乗っていなかったって事かな。実際、一緒に呑んだ酒好きさんも口々に旨いを連発し、あっと言う間に呑み干されてしまったですし(笑)