呑んでみました

さて今回の『綿屋 黒ラベル』ですが、温度は常温から少し冷えた状態で。器は小振りのうずまきで呑んでみました。元々酒の色を見る容器でもある「うずまき」に注いだ酒は、若干黄金色に色付いていて、酒好きにはタマラナイ艶姿。香りは若干麹を感じますが、甘さ主体で嫌なものが無く、55%と言う精米歩合の割にはしっかりと純米である事を主張している印象です。そしてひと口。全体に爽やかな酸味が広がり、旨味を楽しませてくれた後のキレが秀逸。舌触りも滑らかですし、呑んだ時期が丁度良かったのかな。どちらかと言うと甘酸が感じられる食中吟醸酒(こんな言葉無いか)のイメージが強い同蔵の酒ですが、『綿屋 黒ラベル』も「綿屋らしさ」を感じさせつつ、太いボディの酒質で本当に楽しめる1本です。今回は常温付近で全部呑んじゃいましたが、温度を変えたり器を変えたりして、様々な表情が楽しめそうなお酒です。