オフィシャルHPからの引用「からくちの酒」

酒はいろいろな味の要素が複合してできあがっています。大部分が水とアルコールで成り立ち、そして甘み、酸味、うまみ、苦みや渋みなどがお互い響きあい調和をたもっています。あまくちの酒は糖分が多くそれに合わせて他の味の要素も多くなれば結果として濃い酒となります。からくちは糖分の少ない酒なので逆に他の味も押さえていかないとバランスがとれず、角の強い酒になります。角があることは個性が強いといえます。それは根強いファンがつく酒でもあります。しかし度を越えてしまうと全くの駄酒になるので要注意いわゆるうすくちのものは、ちょっとした手加減で大きく味がかわってしまいます。安定的な酒質にするのがたいへんです。毎年の米の出来具合精米作業から始まって酒のしぼりまで、その日、その時の気温、湿度の違い毎年少しづつかわっていく酒蔵の環境や人の移り変わりなどがあります。動いている地面を踏みしめながら歩いているのですが、前後左右に揺らめきます。転ぶとたいへんいたい!杜氏はいつもそのその辺を考えながら仕事をしています。
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