呑んでみました

結果から先に言えば、今回呑み比べた9種類の愛山のお酒の中では『くどき上手 愛山 純米大吟醸』が一番好みに合いました。造りから半年以上の熟成期間を置いた今日でも全くダレが見られず、フレッシュなフルーティな香り、甘さと酸、それぞれがお互いを生かすように解け合った旨味は「くどき上手らしい酒ですねぇ」と素直な感想を持ちました。アルコール度数も結構高く濃い旨味と合わさって、しっかりした呑み応えを感じますが、喉の奥で酸が広がりサッと消える。見事なキレの酒に設計されています。今回の9種類の中には、ブラインドで出されたら絶対蔵を当てる事が出来ないなと言う酒が複数あり、そのどれもが余り好評では無かった酒質だったと思います。同じ蔵でも造りによって様々な味が楽しめるのが日本酒の良い所ですが、ブランドイメージの強い銘柄では「らしさ」と言う演出がいかに大切かって事でしょう。その点で『くどき上手 愛山 純米大吟醸』は、今の時期呑む「愛山酒」としては「正解の1本」だと思います。あ、四合瓶出て無いから、やっぱり80点くらいにしときましょう。